車とワイン、あと猫

日々をレビューするブログ

最高のオイルを探して その1 モチュール300V PowerRacing 5W-30

個人的に、エンジンオイルとは最も効果がわかりやすく

かつ、最も効果のあるチューニングだと思っている。

 

S2000には色々オイルを試してみたものの、

これだ!という最適解が未だ見つかっていない。

てなわけで、S2000に合う最適なオイル探しの旅をしている最中。

 

今回使用したのは「モチュール 300V PowerRacing 5W-30

定番中の定番とも言えるこのオイル、実は今まで使ったことがなかった。

 

リッター単価が2500円ほどの高級オイルの力量は?

意外というか、個人的にはあまり好みではない、というのが第一印象。

高いオイルに限らず、オイル交換直後のエンジンのフィーリングは

結構いいという場合が多いと思う。(多分プラセボもある)

 

でも今回のモチュール、あまりにも普通というか

金額の割に何か感銘を受けるようなフィーリングではなかった。

 

最近は純正GOLDを常用していたため

粘度特性的にも軽くふけるようになるかと思ったけれど、意外なほどに普通。

何だこんなものか、と3000rpmあたりまでで5kmほど走ってちょっと落胆。

 

が、前が空いてハイカム手前、5000rpmあたりまで踏み込んで印象が変わる。

なんと言ったらいいか、軽くブンブン回る感じではないんだけれども

しっとりと、しっかりと回るようなフィーリング。

このあたり、多々あるレビューにも共通するようなことが書いてあったりする。

 

GOLD使用時はハイカムに入る辺りのヴァイブレーションに

やや不安を感じることがあったのに対し、このオイルではそれがない。

 

(法定速度内で)そこそこ回し気味に乗っても

ちゃんと上まで油膜がついてくるような安心感がある。

 

つまりこのオイル、モチュール自身が言うように

高負荷時の油膜保持力が非常に高いオイルなんだろう。

 

言い換えるならば、街乗りオンリーでは真価を発揮できない。

それどころかエステルベースの高級オイルは吸湿し易いため

ちょい乗りが続くとポリマーの析出が懸念される。

 

というあたり、やっぱりこのオイルは高回転高負荷時に初めてその本質が顔を出す
サーキット走行向けのオイルなんだろう。

 

街乗りオンリーでは宝の持ち腐れ。

オイルとして物はいいけど用途を選ぶと言った感じ?

 

一番困ったのは販売単位が最小2Lであること。

約4.5L使用するS2000では結構余ってしまうことに。

 

全体的に、街乗り主体の人にはおすすめできない一方で

サーキット志向の人であればこのくらいのオイルを入れないと

安心できないのではないでしょうか。

 

人と用途を選ぶオイルというのが総まとめ。

 

次も使うか?と言われるとNO

 

オイル探しの旅はまだ終わらない…